◇以下は、実際の投資信託の一例を整理したものです。個別商品の投資助言及び特定証券会社の推薦を行うものではありません。
投資信託の一例
【何に投資するのか?】
主として、日系企業が海外で発行する外貨建ての債券等に投資することにより、安定的な収益の確保と信託財産の成長を目指して運用を行う。
【投資理由】
近年、日系企業が海外市場で発行する米ドル建社債の発行額は増加基調にあり、2014年には、発行額は4兆円を超えた。
【特徴】
◇日系企業には、日本の民間企業またはその子会社のほか、日本の政府関係機関を含む。
◇普通社債のほか劣後債(*1)等に投資することで、高い金利収益の確保を目指す。
(*1)劣後債:発行体が倒産等(デフォルト)になった場合において、債権者等に対する残余財産を弁済する順位(法的弁済順位)が普通社債より低く、普通株式、優先出資証券よりも高い社債のことをいいます。そのため普通社債に比べて利率が高いという特徴を持っている。
◇BBB格相当以上の格付けを取得している債券に投資することにより、信用リスクの抑制を図る。
◇外貨建ての先進国国債、政府機関債および短期金融商品等へ投資することがある。
◇市況動向等によっては、円建ての普通社債および劣後債等にも投資することがある。
【信託期間】
信託期間約3年6ヵ月の単位型投資信託
【リスク対応】
実質外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを活用し、為替変動リスクの低減を図る。
但し、完全に為替変動リスクを回避することはできない。
※資金動向、市況動向等によっては、上記のような運用ができない場合がある。
【考察】
日系企業が海外で発行する外貨建債券(モデルポートフォリオ)は他資産と比較して、相対的に利回りが高く
なっているようだ。また、普通社債のほか劣後債等にも投資することで、高い金利収益の確保を目指すようだが、
投資家が抱えるリスクには以下のようなものがあります。
ファンドは、主に海外の債券を投資対象としています(マザーファンドを通じて間接的に投資する場合を含みます。)。ファンドの基準価額は、組み入れた債券の値動き、当該発行者の経営・財務状況の変化、為替相場の変動等の影響により上下します。基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
運用の結果としてファンドに生じた利益および損失は、すべて受益者に帰属します。したがって、ファンドは預貯金とは異なり、投資元本が保証されているものではなく、一定の投資成果を保証するものでもありません。ファンドの主要なリスクは、以下の通りです。
債券市場リスク:
内外の政治、経済、社会情勢等の影響により債券相場が下落(金利が上昇)した場合、ファンドの基準価額が下落する要因となります。また、ファンドが保有する個々の債券については、下記「信用リスク」を負うことにもなります。
為替変動リスク:
外貨建資産への投資は、円建資産に投資する場合の通常のリスクのほかに、為替変動による影響を受けます。ファンドが保有する外貨建資産の価格が現地通貨ベースで上昇する場合であっても、当該現地通貨が対円で下落(円高)する場合、円ベースでの評価額は下落することがあります。為替の変動(円高)は、ファンドの基準価額が下落する要因となります。
当ファンドにおいては実質外貨建資産に対し原則として対円での為替ヘッジを行うため、為替の変動による影響は限定的と考えられます(ただし、完全に為替変動リスクを回避す
ることはできません。)。
信用リスク:
ファンドが投資している有価証券や金融商品に債務不履行が発生あるいは懸念される場合に、当該有価証券や金融商品の価格が下がったり、投資資金を回収できなくなったりすることがあります。これらはファンドの基準価額が下落する要因となります。
カ ントリーリスク:
海外に投資を行う場合には、投資する有価証券の発行者に起因するリスクのほか、投資先の国の政治・経済・社会状況の不安定化や混乱などによって投資した資金の回収が困難になることや、その影響により投資する有価証券の価格が大きく変動することがあり、基準価
額が下落する要因となります。
市場流動性リスク:
ファンドの資金流出に伴い、有価証券等を大量に売却しなければならない場合、あるいは市場を取り巻く外部環境に急激な変化があり、市場規模の縮小や市場の混乱が生じた場
合等には、必要な取引ができなかったり、通常よりも不利な価格での取引を余儀なくされることがあります。これらはファンドの基準価額が下落する要因となります。
あとは実際に運用する委託会社の担当者の腕次第というより、自分に打ち勝つ精神力があるかどうか、
投資家にはわからないので、負けた時に割り切れるかどうかです。