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◇カバードコール戦略とは?

 日本株に投資するファンドを例にとります。通常のファンドなら、たとえば日本株が1ヵ月後に上昇していれば儲かります。一方カバードコール戦略とは、「1ヵ月後に株価がある水準以上上昇しても、その利益はあなたに渡すから、いま私にその対価として現金をください」という契約をするというものです。 したがって株価がどれだけ上昇しても、一定水準より上の利益は放棄することになりますが、逆に株価が下がってしまったとしても、もらった現金は返す必要はありません。将来の不確実な収益チャンスを放棄する代わりに、現金を確実に獲得する方法、ということができます。 株式からの配当金に、この現金を分配金の原資に加えることにより、通常の投資信託よりも高い分配力を生み出すことを目指す、それがカバードコール型ファンドです。 ここでは日本株の例で説明しましたが、米国リートや為替などでも取引は可能です。

 カバードコールとは、ある特定の資産を保有し、その資産のコール・オプション(買う権利)の売りを行う投資戦略です。
 この戦略をとることで原資産の値上がり益は限定されるものの、原資産の配当収入とオプション・プレミアムの獲得が期待できます。その一方で、原資産の価格が権利行使価格を下回った場合は、コール・オプション(買う権利)の買い手は権利を放棄しますので、オプション・プレミアム(オプションを売ることで買い手から支払われる権利料)を獲得した分が利益(または損失の軽減)要因になります。
カバードコール型ファンドが対象とするコール・オプションの売りのパターンは以下に分類することができます。
(1) 原資産のコール・オプションの売り
(2) 通貨のコール・オプションの売り
(3) 原資産・通貨のコール・オプションの売り

満期日の米国リートカバードコール戦略と米国リートの損益比較
 米国リートカバードコール戦略はコール・オプションの売却によるオプション・プレミアムの獲得により、米国リートより高い収益を得ることができます。 しかし、リート価格が一定以上上昇した場合には、米国リートカバードコール戦略は米国リートに劣後することとなります。これは米国リートカバードコール戦略が、リート価格の値上がり益を放棄していることによります。

米国リート(REIT)の価格変動がファンドの基準価額に与える影響(例)
 原資産の米国リートが上昇することで、基本的に基準価額はプラスになります。原資産が下落した場合でもオプション・プレミアムを受け取っているため、原資産のみを保有した場合よりもプレミアム分損失を抑えることができます。
 ケース(1)~(3)は、コール・オプション売却時と比較した満期日のリート価格水準によって場合分けしています。
(※配当金、為替変動、コスト等は考慮していません。)
※「権利行使価格」とは、オプションの権利行使の基準となるリート価格のことです。
※「満期日」とは、オプション取引の期限のことで、オプションの権利行使が可能となる日です。
※「オプション・プレミアム」とは、オプションを売却した対価として受け取る権利料をいいます。



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